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ARとVRの違い AR VR 拡張現実 仮想現実 MR XR 複合現実 解説
基礎知識
2024.12.19

AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いとは?MRやXRも含めてわかりやすく解説

近年、ARやVRなどといった言葉をよく耳にするようになりました。
ARやVR、MRは「現実世界」と「仮想世界」を組み合わせる技術のことで、その総称をXRと言います。
プロモーションやエンターテインメントで使われることも多い注目の技術ですが、具体的な違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ARやVR、MR、XRのそれぞれの仕組みや、ビジネスの活用事例などを紹介します。

AR(Augmented Reality:拡張現実)とは?

ARとは AR AugmentedReality Augmented Reality 拡張現実

ARは、現実世界の中にデジタルコンテンツを重ねて表示する技術です。
携帯端末やARグラスを通して、現実世界に2D・3Dオブジェクトや音声、動画・映像などさまざまな情報を追加することができるため、ユーザーは現実を拡張する体験を得ることができます。
誰でも簡単に体験できるのも特徴で、スマートフォンやタブレットのカメラで二次元バーコードやARマーカーをかざすとARを起動できます。
また、ARアプリをダウンロードする必要がない「Web AR」の場合、スマホさえあればお手軽にARが体験できます。

ARについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの関連記事もあわせてお読みください。

VR(Virtual Reality:仮想現実)とは?

VRとは VR VirtualReality Virtual Reality 仮想現実

VRは、コンピュータで作られた仮想空間に入り込むことができる技術です。ユーザーは仮想空間をまるで現実世界のように感じる「仮想現実」を体験できます。
専用のヘッドマウントディスプレイを装着するのが一般的で、バーチャルな世界を360度見渡せるイマーシブ体験を味わうことができます。

MR(Mixed Reality:複合現実)とは?

MRとは MR MixedReality Mixed Reality 複合現実

MRは、現実の世界と仮想のオブジェクトがリアルタイムで相互作用する技術です。
ARは現実世界にデジタルコンテンツを追加する技術ですが、MRはコンテンツの情報量が多く、より没入感やリアリティを味わえます。また、現実空間に配置されたデジタルオブジェクトを触ったり動かしたりすることも可能です。例えば、目の前に現れたキャラクターやオブジェクトを自分の手でつついたり押したりできます。

XR(Cross Reality/Extended Reality)とは?

XRは、現実世界と仮想世界を融合させた技術で、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)といった異なる技術の総称です。

ARAugmented Reality
(オーグメンテッド・リアリティ)
拡張現実
現実世界にデジタルコンテンツを重ねて表示する技術
VRVirtual Reality
(バーチャル・リアリティ)
仮想現実
仮想空間の中に入り込み、360度バーチャルな世界を体験できる技術
MRMixed Reality
(ミクスト・リアリティ)
複合現実
現実世界と仮想オブジェクトがリアルタイムで相互作用する技術
XRCross Reality
(クロス・リアリティ)
もしくは
Extended Reality
(エクステンデッド・リアリティ)
現実世界と仮想世界を融合させ、現実にはないものを知覚できる先端技術AR・VR・MRなどの総称

近年では、VRゲームにARを組み合わせるなど、技術を複合したコンテンツが登場しています。このようにARやVRなどの明確な線引が難しくなってきたことから、それらを総称して「XR」と呼ばれるようになりました。
なお、XRの「x」はさまざまな技術を表す変数を意味するものとして、「xR」と表記されることもあります。

XRの活用事例

XRはエンターテインメントからビジネスまで、さまざまな分野で利用されています。
その具体的な事例をご紹介します。

ARの事例

現実世界の中にデジタルコンテンツを重ねて表示するAR技術は、エンターテインメントやプロモーション、ビジネスの世界でも幅広く活用されています。イベントやグッズ、名刺やパンフレットなど用途に合わせた柔軟な企画に対応できます。

映画「帰ってきた あぶない刑事」

あぶない刑事シリーズ劇場版8作目『帰ってきた あぶない刑事』はグッズやプロモーションでARを活用しました。
前売券購入者特典のグッズ「アクリルスタンド」にスマートフォンをかざすと、背景が登場してセリフやBGMが流れます。
また、専用URLからARを起動するとタカ&ユージのパネルが画面に表示され、好きな場所で写真を撮ることができます。
本グッズはアプリではなくウェブブラウザを使う「Web AR」を利用しているため、お手持ちのスマートフォンでお手軽に楽しむことができます。老若男女、幅広いユーザーが楽しめる仕組みになっているため、グッズの特典やプロモーションなどで幅広く利用できます。

▼参考

ゲーム「Pokémon GO」

世界的にヒットした「Pokémon GO」は、GPSを利用した位置情報とAR技術を組み合わせたゲームです。現実世界にスマートフォンをかざせばポケモンを捕獲したりバトルができるため、まるで日常にポケモンがいるかのような体験が可能です。

物流業界「DHL」

ドイツに本社を置く国際輸送物流会社「DHL」は、スマートグラスを取り入れ、システムへのログインやカートのピッキング作業にAR技術を導入しました。
伝票とハンディスキャナを使用する従来のオーダーピッキングと異なり、スマートグラス上に作業情報が表示されるため、わかりやすく迅速な作業が可能になります。
実証実験では、作業効率が向上したという結果が出ているそうです。

VRの事例

没入感を体験できるVRはエンターテインメントとの相性が良く、すでに「メタバース」などのゲームやコミュニケーションを楽しめるコンテンツが人気です。メタバースは教育や製造の現場などでも導入されています。
また、MetaやGoogleをはじめとしたさまざまな企業がゴーグルやヘッドセットの開発を行っており、今後の技術向上にともなって市場もより拡大していくことが期待されています。

VRアトラクション「RED°TOKYO TOWER」

デジタルアミューズメントパーク「RED°TOKYO TOWER」は、2024年1月にVRアトラクションエリアをオープンしました。
座席が360°回転したり、本当にレーシングカーを運転しているかのような振動を感じるアトラクションにVRゴーグルを組み合わせた「VRライド」や「VRアトラクション」が多数登場しています。シートの動きとVRの視覚効果が組み合わさり、普段では体験できない臨場感や没入感を味わうことができます。

川崎重工の「インダストリアルメタバース」

川崎重工は、米Microsoft社と連携して「インダストリアルメタバース」に取り組んでいます。
インダストリアルメタバースとは、現実世界にある物理的な資産や環境をデジタル空間に再現する「デジタルツイン」を利用したメタバース空間のことです。
川崎重工では、Microsoft Azure(クラウドコンピューティングプラットフォーム)やHoloLens(非接続型の複合現実ヘッドセット)を使用して、メタバース上で共同作業を行ったり遠隔地からのロボット操作の実現を目指した取り組みを行っています。

MRの事例

従来のMRデバイスは値段が高く高性能なデバイスが主流で、主に手術などの医療現場や産業が対象となっていました。しかし現在では一般消費者向けの機能を搭載したデバイスも普及しはじめ、オフィスや消費者向けの市場も拡大していくものと予想されています。

MRゲーム「First Encounters」

「First Encounters」は、Meta社が開発したヘッドセット「Meta Quest 3」で遊べるゲームです。
現実世界に次々と現れる敵を撃っていくというシンプルなミニゲームで、MRの雰囲気や操作感覚をお手軽に体験できる初心者向けの内容になっています。

トヨタ自動車の「整備士の働き方改革」

トヨタ自動車は、自動車の整備作業の効率化やトレーニングにHoloLens(非接続型の複合現実ヘッドセット)を活用する取り組みを行っています。
サービスエンジニア(整備士)が自動車の修理、整備作業を行う際に必要な情報や資料を実車に重ね合わせて表示することで、正確で効率的な作業ができるように支援しています。
また、トレーニングや遠隔地とのコミュニケーションにもMRを取り入れることにより、その場にいるかのようなコミュニケーションとサポートが可能になります。

XRをビジネスで活用するメリット

イメージを直感的に伝えることができる

AR XR 家具試し置き 家具配置シミュレーション ARシミュレーション

ARやMRは現実世界にデジタルコンテンツを重ねたり融合させることができるため、視覚情報として誰にでもわかりやすく伝えることができます。特にショッピングやシミュレーション等では、文章や画像に比べてよりリアルな体験を提供することが可能です。

  • ◆ ショッピング
    • ユーザーが自身で部屋に家具を配置したり、洋服の試着やメイクを試すことができます。デザインや質感、サイズなどを実物と同じように見せることができるため、購入意欲を促したり、商品や製品イメージとのズレもなくなり返品率低下も期待できます。
  • ◆ マニュアル・研修
    • 操作する対象と参照資料を一度に確認できるため、視線の動きが最小限に保て、あまりストレスを感じずに操作できます。また、紙のマニュアルと異なり実際の状況に合わせた情報を確認できるため、的確に操作することが可能です。

顧客の興味関心を引きやすい

AR VR エンターテインメント 没入感 360° イマーシブ 世界観 自由な発想 拡張現実 仮想現実

ARを使えば、現実世界に自由な発想のコンテンツを重ね合わせることができます。ユーザーが見慣れた風景や施設に付加価値を与えることができるため、プロモーションや観光、地方創生などに最適です。
また、360°世界観に没入できるVRはエンターテインメントだけでなく工場見学やマンションの内見などでも活用されています。私たちが普段あまり接する機会のない業界を身近に感じさせ、エンゲージメントを高めることができます。
日常と異なる新しい体験を提供することで、ユーザーの興味関心を引きやすくなります。

分析・マーケティングに効果的

AR VR MR XR 分析 データ取得 数値分析 集客率 エンゲージメント 可視化 改善

ARをはじめとしたXRは、ユーザーが利用したデータが取得できるため数値分析が可能です。
集客率やファンエンゲージメントなど、必要な数値が可視化されるため、改善点の洗い出しや今後の方針などが立てやすくなります。

XRを活用するならAR Worksへ

ARやVRを活用してみたいと思っても、「どういった企画が顧客に刺さるのか?」「制作会社はどこを選べばいいのか?」「費用はどのくらいかかるのか?」など課題が多く、何から手を付けていいのかわからない状態になりがちです。
AR Worksなら手間と費用を抑えた実施が可能です。

AR専門の制作チームが全力でサポート

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AR WorksはARの制作実績が豊富な専門チームがサポートいたします。「依頼されたものを作って終わり」ではなく、企画から制作、納品まで一貫して対応します。
さまざまな業種のお客さまへARを使った企画やコンテンツを提供してきた経験があるため、課題やお悩みに沿ったオーダーメイドな提案をいたします。

XRまとめ

ARとVRの違いとは?

ARは現実世界の中にデジタルコンテンツを重ねて表示する技術で、ユーザーは携帯機器などを通して現実を拡張する体験を得ることができます。
一方VRはコンピュータで作られた仮想空間に入り込むことができる技術で、ユーザーはVRヘッドセットを通して仮想空間をまるで現実世界のように感じる「仮想現実」を体験できます。
そしてARやVR、現実の世界と仮想のオブジェクトがリアルタイムで相互作用するMRなどの技術を総称してXRと言います。

プロモーションに最適なXR

XRの技術はあらゆる分野で活用されており、最近では私たちの生活にも浸透してきています。
ゲームなどのエンターテインメントから、業務効率化、研修などビジネスまで幅広く活用できるXRの技術は、顧客の心をつかみやすいためプロモーションにも最適です。
集客や話題性の獲得、商品・ブランドの認知向上などでお悩みの方は、新たな企画の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

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WRITING Mine

AR Worksで企画やライティングなどを担当しているWEBディレクター。前職はゲームプランナーで、企画、進行管理、数値分析、カスタマーサポートなどを幅広く担当。

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